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【イベントレポート】日置・嘉之助蒸溜祭2025 ―日置蒸溜酒トレイル―

―台風の影響を免れ、晴天の中で蒸溜祭を開催 、薩摩の蒸溜文化を体感 ―
2025年10月12日(日)、台風の接近が懸念されましたが、晴れ渡る空の下で『日置・嘉之助 蒸溜祭2025』が開催されました。 約1,800名の来場者が嘉之助蒸溜所、日置蒸溜蔵、旧日吉小学校の3会場を巡り、薩摩の蒸溜文化を五感で体験しました。 ウイスキーファン、焼酎ファン、そして地元・日置市民が一堂に会し、小正ホールディングス(小正醸造、小正嘉之助蒸溜所)の140年以上にわたる“蒸留の伝統と進化”を実感していただくことができた一日となりました。
メイン会場:日吉小学校

世界に一つ、自ら仕上げる「ハンドフィル体験」
嘉之助蒸溜所で人気の「ハンドフィル体験」では、今年は赤ワインカスクフィニッシュのシングルカスクを提供。
来場者は自ら樽からボトリングし、ラベルを貼ることで“世界にひとつだけのKANOSUKE”を完成させました。
「特別な思い出になった」との声も多く、記念撮影の列が絶えませんでした。
写真:赤ワイン樽フィニッシュのKANOSUKE
初登場の「アーカイブ杯売り」
歴代アーティストエディションや免税店限定ボトルなど、普段は出会えないウイスキーを少量ずつ楽しめる「アーカイブ杯売り」が初登場。
ファン垂涎のラインナップに、会場は終日盛り上がりを見せました。
写真:アーティストエディションやこれまでの蒸溜祭ボトル

国内蒸溜所の匠たちによるトークステージ
特設ウイングトレーラーステージでは、富士御殿場・津貫・小牧の各蒸溜所チーフが登壇。 製造秘話や各蒸留所の構成原酒の試飲を交えたトークセッションに、来場者は真剣な眼差しで耳を傾けました。秋空の下、各蒸溜所の個性とクラフトマンシップが共鳴する時間となりました。

津貫蒸溜所×嘉之助蒸溜所

3つの蒸留所とのトークショー、盛り上がりました
スピリッツセミナーで深まる理解
旧日吉小学校では、初級編・上級編の2部構成でスピリッツセミナーを開催。
予約は満席となり、製造現場のリアルな声や専門的な質疑応答も飛び交う濃密な時間となりました。
ウイスキー・焼酎の“造りの根っこ”を体感できる貴重な機会となりました。

大人気のウイスキー上級セミナー

熟成環境の違うウイスキーを飲み比べ

焼酎セミナーは原料となる芋の違いを味わいながら開催
嘉之助蒸溜所会場の特別体験
嘉之助蒸溜所では、工場内でジャズやスコットランド音楽の生演奏を実施。 通常はウイスキーの糖化作業が行われるエリアでの演奏に、来場者は工場見学と音楽を同時に楽しむことができました。

珍しいスコットランド音楽のバンド。発酵中の乳酸菌に良い影響があるでしょうか。
「THE MELLOW BAR」で味わう新体験
会場内「THE MELLOW BAR」では、NBA鹿児島支部所属のトップバーテンダーが集結。
KANOSUKEウイスキーや小正醸造のGINをベースにしたオリジナルカクテルを提供し、来場者は“メローな余韻”をグラスで体感。
ふたつの蒸溜酒が融合する一杯に、「鹿児島の蒸溜文化の深さ」を感じた来場者も多く見られました。
※残念ながら、リチャーリング実演は台風による強風の懸念のため中止となりました。

KANOSUKE トワイライト2025(右)とKANOSUKEバルディエ(左)。THE MELLOW BARにて

現在のNEWPOTもお楽しみいただけるコーナーも
「THE MELLOW BAR」で味わう新体験

蒸溜祭限定ボトル2025
今年の限定ボトルは、蒸溜祭のためだけに特別なリチャー樽で熟成。 かりんや完熟柿を思わせる甘みとフレッシュさ、ほうじ茶のような香ばしい余韻が特徴です。KANOSUKEの原点である焼酎樽の個性が奥行きのある味わいを生み出しました。 台風の影響で抽選販売となりましたが、多くのファンが応募してくださいました。
日置蒸溜蔵会場の魅力
日置蒸溜蔵会場では、今年リニューアルした「こまさや」も大賑わいでした。
購入者限定のさつま芋詰め放題や、“さつま芋の素揚げ”、新焼酎・蔵の師魂シリーズの振る舞い酒も大人気でした。
さらに今年初の試み、焼酎カクテルコーナーではバーテンダーによるカクテルをお楽しみいただきました。

一新したこまさや店内と蒸留所限定ボトル
大抽選会&スタンプラリーでフィナーレ
3会場を巡るスタンプラリーは家族連れから愛好家まで大盛況。
すべてのスタンプを集めた参加者は「大抽選会」に挑戦。会場は歓声に包まれました。
特賞はMSCクルーズ宿泊券(2組4名様)。その他「KOMASA夢の6本セット」「JALエクスクルーシブシングルモルト嘉之助ボトルとグッズセット」「黒毛和牛2.5kg」「かごっま屋台村お食事券」など豪華賞品が並び、イベントを華やかに締めくくりました。
地域と共にある蒸溜祭
今年は、 地元中学生による吹奏楽や、日置市武将隊による地域PRステージも開催。
焼酎とウイスキーが共鳴する一日を通じ、地域の豊かさと蒸溜文化の魅力を来場者に発信しました。「日置・嘉之助 蒸溜祭2025」は、多くの来場者とスタッフの笑顔に包まれ盛況のうちに幕を閉じました。 140年以上続く蒸留文化のルーツを感じつつ、ここから次世代ジャパニーズウイスキーへの挑戦が続きます。

MSCクルーズ日本・韓国 副社長と当選者の方

たくさんのキッチンカーの方に参加していただきました