

嘉之助 HIOKI POT STILLができるまで
嘉之助蒸溜所が本格的に動き出したのは2015年。ウイスキー造りを学ぶため、小正芳嗣(小正醸造4代目)と、研究開発責任者の枇榔誠、製造課の大牟田和宏の3人がスコットランドへ渡ります。現地でウイスキーの本場の技術や文化に触れ、帰国後、それをもとに蒸溜所の設計を進めました。そして2017年、ついに吹上浜沿いに嘉之助蒸溜所が誕生。ウイスキーイベントにも積極的に参加し、「MELLOW LAND, MELLOW WHISKY」というコンセプトを発信。そこから生まれた「NEW BORN」という若いウイスキーは、国内外の品評会で高評価を獲得し、最高のスタートを切ることができました。

2020年に日置蒸溜蔵で生まれたウイスキー原酒は、3年間じっくりと嘉之助蒸溜所の貯蔵庫で熟成されることに。そして2023年12月、ついに「嘉之助 HIOKI POT STILL」が誕生。 大麦と麦芽を原料に独自の製法で糖化・発酵し、単式蒸留器で造られた原酒を、アメリカンホワイトオークの新樽やバーボン樽で仕上げました。焼酎造りの技術とウイスキー製造の革新が融合し、力強さと優しさを兼ね備えた、新しいジャパニーズウイスキーがここに誕生しました。
