

PRODUCT STORY
ウイスキー造りに、焼酎蔵の叡智を集結
「ウイスキーと焼酎、ウイスキー蒸溜所と焼酎蔵——
その架け橋となるような、新たなブレンデッド・ジャパニーズウイスキーを生み出せないだろうか。」
そんな着想を得た芳嗣がヒントを見出したのは、訪れたアイルランドやアメリカ現地で学んだアイリッシュウイスキーとバーボンウイスキー。それぞれの個性や技術を融合させることで、日本ならではの“新しい調和”を形にしようとしたのです。

原料と蒸留はアイリッシュ熟成はバーボンから着想
まず原料には、アイリッシュウイスキーで用いられる「麦芽」と「未発芽大麦」を採用。 未発芽大麦は、焼酎の原料としても使用してきた、馴染みの深い素材です。
仕込みにおいても、アイリッシュの伝統を受け継ぎ、単式蒸留と減圧蒸留という手法を導入。 これらは、焼酎づくりの中で磨き上げてきた技術でもあり、繊細で美しい香味と、奥行きのある厚みを併せ持つ原酒を生み出します。
そして熟成。着想を得たのは、バーボンウイスキー。力強さを引き出すために、アメリカン・ホワイトオークの新樽が選ばれました。ただし、熟成が早く進む日置の気候を鑑み、バレルサイズ(約200ℓ)ではなく、パンチョンサイズ(約450ℓ)の大樽を採用しました。
樽貯蔵焼酎「メローコヅル」で培われた知見が、この選択を支えています。
異なる文化を紡ぎながらも、根底には一貫した哲学が息づいている——それが、KANOSUKEのウイスキーです。

世界の愛好家たちの声が、背中を押してくれた。
当初、「嘉之助 HIOKI POT STILL」は、後に発売されるブレンデッドウイスキー「嘉之助 DOUBLE DISTILLERY」への使用を想定して誕生したものでした。
しかし、その酒質は世界中のウイスキー愛好家から高い評価を受け、予想を超える反響に。 その声に後押しされるかたちで、2023年12月、ついに定番商品としてリリースされることになったのです。