嘉之助 DOUBLE DISTILLERY 2025 LIMITED EDITION
嘉之助 DOUBLE DISTILLERY 2025 LIMITED EDITION

嘉之助 DOUBLE DISTILLERY 2025 LIMITED EDITION

嘉之助 DOUBLE DISTILLERY 2025 LIMITED EDITION

700ml ABV: 59%
通常価格 ¥18,700 (税込)
通常価格 セール価格 ¥18,700

焼酎リチャー樽がつなぐ、ブレンドの進化<数量限定>

KANOSUKEの最高峰、DOUBLE DISTILLERYの数量限定商品。
140年にわたって受け継がれてきた家族の伝統。 その象徴である焼酎リチャー樽に、あらためて光を当てました。
DOUBLE DISTILLERYは、嘉之助と日置―ふたつの蒸溜所の原酒と、多様な樽の個性を融合させたブレンデッドウイスキーです。
2025 LIMITED EDITIONでは、嘉之助蒸溜所のモルト原酒のみならず、日置蒸溜蔵のポットスチル原酒をも焼酎リチャー樽で熟成。
日本初の樽貯蔵焼酎「メローコヅル」に使われた樽をはじめ、焼酎リチャー樽は、KANOSUKEならではの味わいを形づくる存在です。
本ブレンドでは、シェリー樽で熟成させたシングルモルト原酒を、さらに焼酎リチャー樽で仕上げ、キーモルトとして採用。
そこに、ラムカスク熟成原酒をエッセンスとして加えることで、香りに立体感を与えました。
これらの原酒を丁寧にブレンドすることで、幾重にも重なる豊かなメローの調和が引き出され、温かみのある和のスパイスに包まれた、奥行きある味わいが生まれました。
このジャパニーズブレンデッドウイスキーの新たな進化は、 それぞれの蒸溜所を率いる兄弟の物語であり、祖父の夢と焼酎の伝統を受け継ぐ、挑戦の一杯です。

TASTING NOTE

豊かなメローの調和。幾重にも重なり、和のスパイスが寄り添う
完熟の洋梨、ドライアプリコットのメローな甘やかさと、クリーミーな風味が奥行きを添える。
和のスパイスが静かに広がり、古木を想わせる余韻が続く。

COLOUR
べっこう色

AROMA
ドライアプリコット、梅コンポート、カヌレ、カスタードクリーム、ニッキ

PALATE
完熟の洋梨、すりおろしりんご、白桃、レーズン、生姜、クレームブリュレ

FINISH
塩キャラメル、古木の余韻がゆったりと続く



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PRODUCT STORY
- 焼酎リチャー樽がつなぐ、ブレンドの進化 -

嘉之助 DOUBLE DISTILLERY 2025 Limited Edition 開発の舞台裏
嘉之助蒸溜所 ブレンダー/品質管理チーフ 芹川直子

2025年秋、嘉之助蒸溜所は「嘉之助 DOUBLE DISTILLERY Limited Edition 2025(以下LE25)」を数量限定で発売しました。本商品は、嘉之助蒸溜所のモルト原酒と日置蒸溜蔵のポットスチル原酒を、それぞれ焼酎リチャー樽で仕上げ、新たなブレンドに挑戦した点が特長です。今回は、ブレンダー・芹川直子に、開発の背景や酒質設計について語ってもらいました。

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Q1.DOUBLE DISTILLERYの進化形として、マスターブレンダーから与えられたテーマにどのようにアプローチしましたか?

芹川:
「KANOSUKEらしさを一貫して表現すること」―これが私のミッションです。この「KANOSUKEらしさ」とは、140年の歴史を持つ樽貯蔵焼酎『メローコヅル』由来の、「和」の甘やかさを感じる焼酎リチャー樽の風味に他なりません。2021年の「シングルモルト嘉之助 1stエディション」以降、私たちはこの「焼酎リチャー樽」の個性をどう活かすか徹底的に向き合ってきました。 前回の「嘉之助HIOKI POT STILL Limited Edition 2024」では、グレーン原酒を焼酎リチャー樽で熟成しました。今回LE25ではブレンデッドウイスキーの進化版に挑戦し、再び「焼酎リチャー樽」を軸に、ブレンドの可能性を探求しました。

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Q2. LE25のモルト原酒とポットスチル原酒のブレンドはどのように生まれたのですか?

芹川:
モルト原酒は「シングルモルト嘉之助 1stエディション」をイメージし、全ての構成原酒にリチャー樽原酒を組み合わせました。ダブルカスクを含む焼酎リチャー樽原酒、リチャー樽をそれぞれのバーボン樽フィニッシュ、赤ワイン樽フィニッシュ、シェリー樽フィニッシュ…と、初のシングルモルトながら、焼酎リチャー樽の個性を多層的に表現できたと自負しています。
一方、定番「シングルモルト嘉之助」は、焼酎リチャー樽原酒の力強い個性を他の原酒に上品に溶け込ませることがテーマ。無数の試作を重ね、「焼酎リチャー樽の美しい調和」を生み出しました。「1stエディション」と定番品における「焼酎リチャー樽」使用の意図は異なりますが、共通したキーモルトの強みが、LE25の核となる「焼酎リチャー樽」へのアプローチのヒントとなりました。
今回のLE25では、モルト原酒のみならず、日置蒸溜蔵ポットスチル原酒でも米焼酎・麦焼酎のリチャー樽原酒の試作を重ね、香りや味わいに深みと広がりを加えました。例えば、麦焼酎の常圧蒸留樽は、ブレンドすると強い個性が生まれ、表現の幅がぐっと広がります。貴重な原酒はひとつひとつの使い方次第でウイスキーの可能性が大きく広がることを実感しました。

Q3. 最終的にたどり着いたポイントは?

芹川:
各原酒の個性を最大限に引き出す配合を追求しました。特に意識したポイントは次の3つです:
• 「シングルモルト嘉之助 1stエディション」と「嘉之助シングルモルト」に共通する焼酎リチャー樽
• シェリー樽熟成後に焼酎リチャー樽で追熟させたダブルカスク
• ラム樽で熟成したポットスチル原酒

焼酎リチャー樽由来の和の甘やかさと、古木の余韻に、ラム樽由来の洋梨やドライアプリコットの果実香を重ね、微調整を繰り返しました。

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Q4. キーモルトは「焼酎リチャーxシェリー」ダブルカスク原酒に決めた理由は?

芹川:
この原酒を加えることで他の原酒の個性が引き立ち、KANOSUKEらしい奥行きが生まれます。
一方で、焼酎リチャー樽原酒が多く組み合わさるためバランスを取るのは容易ではありません。しかし、この過程こそが「KANOSUKEらしさ」を表現する挑戦でした。
苦労はありましたが、そのこだわりが、最終的に「焼酎樽がつなぐ、ブレンドの進化」というコンセプトにふさわしい酒質を生み出しました。

Q5.テイスティングで注目してほしい香りは?

芹川:
「ドライアプリコット」「カスタードクリーム」「カヌレ」のアロマです。
果実感と甘やかさ、焼き菓子のような香ばしさが重なる瞬間をぜひ楽しんでください。
香りの背景には、焼酎リチャー樽原酒の独特の甘みとほのかなスパイス感、長熟ワインのような枯葉や渋みが重なり、「和のスパイス」「古木を思わせる余韻」として表現されています。

Q6. 食と合わせるなら?

芹川:
鹿児島の郷土の味となら、黒糖菓子や郷土菓子「げたんは」と相性抜群です。
リチャー樽の甘さと黒糖のコクが響き合います。一般的なものなら、チョコレートブラウニー、フォンダンショコラや、チョコレートの入ったしっとりとしたクッキーなども合いますよ。
ダークなチョコレートなら、しっかり寄り添ってくれます。

Q7. おすすめの飲み方は?

芹川:
まずはストレートで、次にロック。
温度変化によって表情が変わるので、ゆっくり味わってください。

Q8. どんなシーンで楽しんでほしいですか?

芹川:
一日の終わりに、心をほどいてくれる一杯として楽しんでほしいです。

(インタビュー・文:マーケティング部 PR/Communication 丹沢恭子)

プロフィール:
嘉之助蒸溜所 ブレンダー/品質管理チーフ 芹川直子

鹿児島生まれ、京都育ち。東京農業大学醸造科学科で、シュール・リ製法におけるワイン酵母の選択を研究。大手ウイスキーメーカーでの品質管理部門勤務を経て、2018年に小正醸造入社。嘉之助蒸溜所で品質管理・原酒開発・ブレンディングを担当。

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